歌舞伎と初音ミクが共演する「超歌舞伎」開催、大相撲超会議場所復活のニコニコ超会議2017
ドワンゴが運営する動画配信サービス「niconico」のすべてが集う大型イベント、ニコニコ超会議2017が4月29日と30日に千葉市美浜区の幕張メッセで開かれる。
1月17日に東京・六本木のニコファーレでスポンサー企業や出展企画の発表が行われ、前回のニコニコ超会議2016で大人気だった「超歌舞伎」や、一昨年以来の登場となる「大相撲超会議場所」の開催が決まった。
毎回、莫大な赤字を出すことで知られるニコニコ超会議。
発表会に登場したドワンゴの夏野剛取締役は、「6年、赤字を続けるとは思わなかった」と話しつつ、今年も赤字覚悟のビッグイベントになりそうなことを示唆した。
その目玉とも言える企画が「超歌舞伎」。
日本の伝統芸とも言える歌舞伎と、ボーカロイドの初音ミクとを融合させ、ニコニコ超会議2017の超特別協賛を務めているNTTが最新の技術を投入して、今までにない画期的な歌舞伎の舞台を作り上げる。
ニコニコ超会議2016で初めて開催された「超歌舞伎」は、歌舞伎役者の中村獅童氏が初音ミクと共演。
スクリーンに投影された初音ミクを相手に演じたり、NTTが開発したイマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」を使い、舞台の脇で演じる中村氏を撮影し、リアルタイムで舞台上のスクリーンに何体も投影させる“分身の術“を実現するなど、様々な工夫を凝らした舞台を見せた。
2日間で行われた全6回の公演はすべて超満員となる人気ぶりだった。
これを受けて、ニコニコ超会議2017でも「超歌舞伎」は開催されることになったが、前回の演目「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」ではなく、新たな演目「花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)」を上演。
出演するのは前回に引き続き中村獅童氏と初音ミクで、NTTが開発している最新の技術を惜しみなく投入した、今までにない舞台になるという。
「大相撲超会議場所」は2014年のニコニコ超会議3からスタートしたが、昨年は本場所が近かったこともあり超会議への巡業は見送られた。
2年ぶりの復活となる今回は、幕内力士や十両力士、親方、裏方など総勢250人が参加し、場内に作られた土俵の上で対戦する。
ここでも最先端の技術を使い、実際の取り組みにCGなどでエフェクトをかけて、とてつもない技の応酬が行われているような映像を作り出す「リアルSUMO」を実施する。
ゲーム関連では、例年どおり「超ゲームエリア」が設けられる予定。
また「マインクラフト」オンリー即売会の「超まいくらひろば」も開催される。
ほかでは、全国高等学校専門学校ロボットコンテスト、通称高専ロボコンが超会議に参加して、ロボットによる縄跳びや輪投げを披露する「超ロボコンエリア」を設置。
ボカロ文化が結集する「超ボーカロイドエリア」では、人気DJが参加してボーカロイド楽曲だけのDJステージを行ったり、出展企業によるボーカロイド関連グッズの販売などを行ったりする。
プロ棋士による多面指しなどもあって毎年盛り上がる「超囲碁・将棋」や、人気アニメがアトラクションになった「超アニメエリア」、「超歌ってみた」「超踊ってみた」など例年の人気企画も目白押し。
全部を回るのは絶対に無理で、自分が好きなもの、見たいものを決めて行くのが良さそうだ。
入場券は一般入場券が前売券1500円、当日券2000円、2日通し券2500円、入り口が別になっている優先入場券が1日券1600円、2日通し券2700円、15人からの団体入場券が1日券1人当たり1500円。
「超歌舞伎」を桟敷席で観られる指定席付入場券は4000円、大相撲超会議場所の座席付入場券は砂かぶり席1万2000円、椅子席5000円。
詳細は公式サイトで。
ドワンゴが2月11日と12日に同じ幕張メッセで開催するゲームイベント「闘会議2017」でデモ機が展示される任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch」で先行体験できるゲームも公表された。
3月3日に本体と同時発売される「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」と「1-2-Switch(ワンツースイッチ)」、そして2017年春発売予定の「ARMS」を会場でプレイできる。