ポケモン、任天堂のモバイルゲーム市場食い込みに貢献
ポケモン探しは、米国人の新たな趣味になっている。
これは任天堂にとって朗報だ。
米国、オーストラリアとニュージーランドで6日に配信を開始したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」は、リリースからわずか1日でいずれの国でもランキングの首位に躍り出た。
この拡張現実(AR)ゲームのプレーヤーは、スマホのカメラを使って現実世界を舞台に小さなポケットモンスターを捕獲する。
投資家はこれを受け、任天堂の株価を2日間で13%高に押し上げた。
任天堂はこのゲームの開発に携わらなかったが、それを開発した2社の少数株式を保有する。
その2社とは株式会社ポケモンと、グーグルからスピンオフ(分離・独立)したナイアンティックだ。
任天堂はポケモンシリーズの知的財産の大半も保有する。
だが、重要なのは、このゲームが任天堂に直接もたらす利益(モルガン・スタンレーによれば目先はあまり多くない)ではなく、このゲームが示す同社の進むべき道だ。
ゲーム界では、モバイルゲームが大流行している。
任天堂はこれまで、この素晴らしき新世界に乗り込むのが遅く、後ろ向きだった。
同社は昨年、投資家からの再三の要請を受け、ようやく独自のスマホ向けゲームの開発を決めた。
それ以降にリリースしたモバイルゲームは1つだけだ。
この「Miitomo(ミートモ)」というゲームは、チャットアプリのようなもので、スーパーマリオやゼルダなどのおなじみのキャラクターは出てこない。
ドイツのスマホアプリ市場調査会社プライオリ・データによると、これまでのこのゲームの売り上げは100万ドル(約1億円)にも満たない。
モバイルゲーム市場への参入の壁は低く、市場には一発屋があふれている。
だが、ポケモンGOの成功は、おなじみのキャラクターと革新的なゲームとを組み合わせることが、勝利の方程式である可能性を示している。
それによって得られるものも膨大だ。
中国のインターネット大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)は先月、日本のソフトバンク・グループからゲームメーカーのスーパーセルの過半数株式を買収することで合意した。
全株式の価値は102億ドルと見積もられた(訳注=ソフトバンクが保有していた株式は72.2%、売却総額は約73億ドル)。
スーパーセルは4つのタイトルしかリリースしていないが、昨年は23億2000万ドルを売り上げている。
ちなみに、任天堂の市場価値は230億ドル、2015年の売上高は44億ドルだった。
任天堂は秋に、人気ゲームのスマホ版を2種類リリースする。
ポケモンGOの成功は、さらなるリリースを後押しするはずだ。
同社は数々のシリーズを擁しており、スーパーマリオが現実に救世主としてやって来る日も近いかもしれない。
バンダイナムコエンターテインメントは、ニンテンドー3DS用サイキックアクション「斉木楠雄のΨ難 史上Ψ大のΨ難!?(さいきくすおのさいなん しじょうさいだいのさいなん)」の発売が決定したことを発表した。
発売時期や価格は未定。
発表にあわせて公式Webサイトがオープンした。
「斉木楠雄のΨ難 史上Ψ大のΨ難!?」は、週刊少年ジャンプ連載中の「斉木楠雄のΨ難」が原作で、今回初めてゲーム化される。
7月からTVアニメも放送されている。
「もしも超能力が使えたら……?」、誰もが一度は妄想するそんな欲望を、本作で実現させることができるかもしれない。
□「超能力訓練機能」を実装!
人にはもしかすると普段使用しない眠っている能力があるかもしれない。
本作には、そんな眠っている能力を呼び起こすことができる……かもしれない「超能力訓練機能」が実装されている。
その他、詳しい内容については後日公式Webサイトにて公開される予定となっている。
■「もしも超能力が使えたら何をする!?」妄想大募集!
応募期間:7月11日〜9月11日
「斉木楠雄のΨ難 史上Ψ大のΨ難!?」公式Webサイトにて、「もしも超能力が使えたら何をする!?」という投稿を募集。
オリジナルの「超能力の使い方」を投稿し、特別な「賞」を取ると、「斉木楠雄のΨ難 史上Ψ大のΨ難!?」のスタッフロールにニックネームが掲載される。
□TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」情報
テレビ東京系列:「おはスタ」内にて月から金曜日の朝7時5分から放送中
テレビ東京/テレビ愛知/テレビ大阪:毎週日曜日深夜1時35分から放送中
(C)麻生周一/集英社・PK学園
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.