世界で人気 ポケモンGO、まもなく上陸 夏休み子供の事故警戒

■学校・駅・寺院など対策
任天堂などが開発し、世界各国で人気を集めているスマートフォン(スマホ)向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」が、間もなく日本国内で配信される見通しだ。
スマホの画面を見ながら歩き回り、架空の生物「ポケットモンスター」を集めるゲームだが、米国では夢中になったプレーヤーの事故やマナー違反が社会問題になっている。
国内配信を控え、子供たちが夏休みを迎える学校や公共機関などに緊張感が高まっている。

「歩きながらスマホを操作するのはとても危ないので、絶対にやめましょう」
各地の小中学校で終業式が行われた20日、東京都練馬区の小学校では、女性校長が全校児童にこう呼びかけた。
「大事故につながりかねないので、ポケモンGOの動向を注視している」と女性校長は不安そうに話す。
別の小学校の副校長も「高学年はスマホの所持率が高く、使うなというのは無理な話。
対応を考えている」と頭を抱える。

保護者にも不安は広がる。
小学5年生の長男(10)が配信を心待ちにしているという女性会社員(38)=台東区=は「心配なので子供にゲームを禁止するしかないかもしれない…」と話す。

国内で「歩きスマホ」は取り締まり対象外だが、警察関係者は「特に子供は普段から視野が狭く危険」と話す。
スマホを操作しながら車や自転車を運転し事故を起こせば、安全運転義務違反の摘発対象となる。

JR東日本も「(ゲームの)影響が出ることは容易に想像できる」(広報部)と構内アナウンスの強化などを検討している。

外国人観光客の多い増上寺(東京都港区)も「参拝の迷惑となってはよくないので、問題が生じれば対策を講じる」(広報担当者)。
皇居周辺でも、ポケモン探しが行われる可能性があり、ある宮内庁関係者は「一般に開放されている東御苑は、開園時間ならば誰でも入れるが、本来の入園目的と異なる場合は歓迎できない」と困惑気味だ。

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