「ポケットモンスター サン・ムーン」の実機デモが公開される

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任天堂は、E3 2016会場の同社ブースの「Nintendo Treehouse」から情報発信する番組内で「ポケットモンスター サン・ムーン」の実機デモが公開された。
プロデューサーの増田順一氏と大森滋氏が出演した。

増田氏は今回はプロデュースに集中し、大森氏が開発全般を担当している。
番組では、タイトルになぜ「太陽」と「月」を冠したのかについて聞くところからスタート。
増田氏は「生命を魅力的に見せていきたい」と語りそのため、生き物に影響を与える「太陽」と「月」をタイトルに付けたのだという。
今回登場する伝説のポケモンはそれぞれ太陽の使者と月の使者で、これまで以上に物語に密接な関係を持つモンスターなのだという。

このほかにも増田氏は「ジガルデ・10%フォルム/コンプリートフォルム」が活躍する点もポイントの1つとした。

ここで舞台となる「アローラ島」についても解説された。
アローラ島はハワイのようにどこの大陸とも接点のない島。
このため、ここにしかいない固有のポケモンが多数生息しているという。
命を育んでいく豊かな土地という祈りをこめた地名なのだとか。

登場ポケモンについては、“動き”を意識してデザインしている大森氏。
カワイイ動きを意識して作っているという。
さらに1番最初に選択する3匹については「くさポケモンは緑色」など世界中のだれが見ても直感的にわかるよう工夫しているのだという。

主人公は暖かい地方にいると言うことから比較的軽装となっている。
もちろん男女どちらからでも選択できるほか、9カ国言語に対応し世界中で販売されることから容姿や肌の色などを選択できるほか、きせかえ機能も搭載されている。
また、これまでよりもより現実世界に近い頭身となっている。
これについて増田氏は「より没入感を上げるため」と説明している。

さて実機デモでは主人公がアローラ島に引っ越してき太ところからスタート。
すでにゲームがスタートして1番最初のポケモンを強いポケモントレーラーから受け取り冒険に出るところから始まった。

これまでと違ってフィールドは比較的自由に歩き回ることができる。
草むらを歩けば野生のポケモンが現われ、トレーナーにとっては捕まえるチャンスとなる。
モンスターとの戦闘シーンについてはこれまでポケモン同士しか画面に登場しなかった。
しかし「サン・ムーン」ではポケモンの後ろにトレーナーが登場する。
これは「トレーナーをしっかりと描きたい」という想いからだという。
また時間の概念があるのか、「時間によっては影が長くなったりする」のだという。

また戦闘シーンでは、自分だけでなくあいてポケモンの特徴などの情報にもボタン1つで簡単にたどり着くことができ、新米トレーナーにとってポケモンを捕まえやすくするなど「トレーナーに優しい」作りになっているという。
大森氏は大幅に変わった新ポケモン図鑑「ロトム図鑑」について「図鑑を埋めていきたくなるように、デザイン設計した」という。
図鑑には様々な演出が盛り込まれており「どんなポケモンがいるのだろうと考えながら、捕まえたり育てたりして欲しい」と大森氏。
またロトム図鑑はただポケモンの情報が収められているだけでなく、次ぎにどこに行けば良いのかなど、常に冒険をサポートしてくれるのだという。
そして実機デモのラストでは冒険に旅立つ2人のバトルで幕を下ろした。

番組では、さらに新しいバトルモードとして「バトルロイヤル」を紹介。
4人でバトルを繰り広げるマルチプレイで、4人が3匹のポケモンを出し合ってバトルを繰り広げる。
誰かがすべてのポケモンを失った時点でバトルは終了。
その時点で倒したポケモンの数と残っているポケモンの数が多い方が勝利となる。

例えばものすごく強いポケモンを持っているプレーヤーがいても、残り3人がそのポケモンに一斉に攻撃を仕掛ければ勝てるかもしれない。
といった具合に、きわめて戦略性が高いバトルになっている。

番組のラストに増田氏は「今回は新たに中文なども収録し中国などからも反響を得ている。
20周年ということで、次の20年に向けて広がりを見せて嬉しい」とコメントを発表。
「このソフトには今までに無いチャレンジを込めているので楽しみにして欲しい」とアピール。
大森氏も「初めて開発を取り仕切ったのでいろいろ苦労したが、すごく良いゲームになった」とアピールした。

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