(朝鮮日報日本語版) 任天堂、ポケモンパワーで株価2倍に

「ポケモンGO」成功の最大要因の一つがキャラクターだ。
梨花女子大のイ・インファ教授は「ポケモンはこれまで登場したキャラクターの中でユーザーを引き付ける力が最も大きい。
世の東西、老若男女を問わず、世界的にこれだけ愛されるキャラクターはいくつかしかない」と指摘した。

ポケモンは1996年、日本のゲーム大手、任天堂が携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」で導入したキャラクターだ。
動物とキャラクターの特性を融合して表現したポケモンは発売と同時に1990年代に青少年期を過ごした人々に大きな人気となった。
これまで発表されたキャラクター数は722種類に達し、ポケモンを主人公にしたビデオゲームは世界で2億4000万人に売れた。
ポケモンによる売上高は462億ドルに達するとの統計もある。
果たしてポケモンは世界市場で20年以上も人気を維持しているのだろうか。

まず、ポケモンはゲーム、アニメ、漫画などさまざまな形態で消費された最初のキャラクターと言える。
米マーブルのアベンジャーズのようなキャラクターが映画やゲームに進化したのは最近のことだ。
しかし、ポケモンはさまざまな形態のコンテンツとして人気を集めた元祖と言えるだろう。

また、キャラクター自体の特性も人気を高める上で大きな役割を果たした。
ポケモンに登場するキャラクターは全て親しみやすいものだ。
ピカチュウはハムスター、ヒトカゲは恐竜、カビゴンはクマ、フシギダネはカエル、ゼニガメはカメという具合だ。
そこにキャラクターごとの特性が加わる。
ピカチュウは稲妻の形で、ヒトカゲは尻尾に火が付いている。

さらに任天堂は「進化」という概念を加味した。
経験を詰めば、ポケモンが進化するのだ。
ピカチュウの場合、第1段階のキャラクターは「ピチュウ」で、ユーザーが経験値を詰めばピカチュウに進化し、さらにライチュウへと進化する。

最後になかなか手に入らないレアポケモンもいる。
ポケモンGOでも「ミュウツー」は「エベレスト山の頂上に行かなければ捕まえられない」と言われる。

ポケモンGOの成功で最も恩恵を受けたのは、当然キャラクターを保有する任天堂だ。
同社の株価はポケモンGOの発売前日の6日に1万4380円だったが、発売直後から急騰し、19日には3万1770円を付けた後、20日には2万7765円で引けた。
2週間で株価が2倍に跳ね上がったことになる。

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