「ポケモンGO」京都でも次々ゲット 本紙記者が体験
「ポケモンGO」の国内配信を受けて、午前10時半すぎに記者もスマートフォンにダウンロードし、胸を高鳴らせて京都市内を歩いてみた。
スマホ画面を見るが、主人公がその場から動かない。
どうやら国内でプレーヤーが殺到し、回線が混み合っているようだ。
人が集まる場所を探し、中京区の地下鉄丸太町駅から上京区の同志社大に向かう。
烏丸今出川の交差点でゲームに興じる男子学生と出会った。
経済学部1年の和田直也さん(18)=中京区。
アプリを起動しながら通学してきたという。
同行をお願いし、ゲームを一緒に楽しむことにした。
同大キャンパスではスマホを見て歩く学生が大勢いる。
みんな熱中しているのか。
「僕は普段ゲームをしないけど、ポケモンGOは友達の中でも話題で、絶対やろうと決めてました」と和田さん。
大学の外周を約1キロ歩くと、モンスターが突然画面に現れた。
卵の形をした怪物に向けて画面下のボールをぶつけるが、なかなか捕まらない。
ボールを8個使ってようやくゲットした。
近くの京都御苑(上京区)でもモンスターに次々遭遇。
結局1時間で10匹近いモンスターを捕獲した。
御苑ではあちこちでプレーする人がおり、「こっちにモンスターがいた」と教えてくれる人も。
和田さんは「家にこもって1人でやるより、友達と一緒に外で楽しめるし最高」と笑いながら、「画面に夢中になりすぎて、つい危険な場所に入ってしまうのも分かる」と指摘した。
■“地元”のファンも興奮
ゲーム開発に携わった任天堂(京都市南区)の地元、京都でもこの日を待ちわびたポケモンファンらが早速ゲームに興じた。
京都大のポケモン好き学生約30人でつくる「京都大学ポケモンサークル」の会長を務める工学部3年水谷潔志さん(22)=左京区=は、短文投稿サイト「ツイッター」で配信開始を知り、すぐにゲームをダウンロード。
世界中で大ヒットしている新感覚ゲームを体験し、「リアルな世界でポケモンを捕まえるという夢がかなった。
少年だった頃の心をくすぐられるわくわく感がある」と興奮気味。
「家の中や近所など、どこにでもポケモンがいる。
町歩きや旅先での楽しみが増えそう」と話した。