〔東京株式〕反落=高値警戒で利益確定売り(22日)
円高・ドル安の進行に加え、直近の連騰を背景に高値警戒感が強く、幅広い銘柄に利益確定売りが広がった。
日経平均株価は前日比182円97銭安の1万6627円25銭、東証株価指数(TOPIX)は11.88ポイント安の1327.51と、ともに反落。
出来高は15億9104万株。
4日ぶり小反落。
象印が下げ、ゼニス羽田も売られた。
くろ工作、アサヒインテックは上げた。
出来高6454万株。
軟調。
出来高34万8600株。
▽任天堂関連は人気
日経平均株価は11日以降、ほぼ連日の上昇で1700円超値上がりしており、高値警戒感から上げ一服となった。
前日の米株安や円高の進行も重なって売りが先行し、一時は下げ幅が250円に迫る場面もあった。
外需や金融株への売りが目立ったが、任天堂などが開発したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の国内配信が始まり、関連銘柄には人気が集まった。
「ヘリコプターマネー政策」を否定する黒田東彦日銀総裁の発言を受け、一部の期待は後退した。
円高・株安要因として意識されるも、「そもそもヘリマネが出るとは思っていない。
期待が一人歩きしている状態だった」(大手証券)と市場関係者は冷静だ。
米国株も連日の高値更新記録が途切れたため、今後の方向性を見極めたいとの向きが強く、積極的な取引は見送られた。