東京マーケット・サマリー(22日)
<外為市場>
午後5時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の106円前半。
前日の欧州時間には黒田日銀総裁の発言を受けてドルが同日の高値から2円幅で下落する場面があったが、この日は、実需勢及び投機筋も動意薄となり、方向感に乏しい小幅な値動きに終始した。
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<株式市場>
東京株式市場で日経平均は反落。
下げ幅は一時240円を超えた。
前日の米国株安やドル安/円高の進行など、外部環境の悪化を嫌気し、幅広く売りが優勢となった。
一方、スマートフォン(スマホ)向けゲーム「ポケモンGO」の国内配信が開始されたことを受け、任天堂は前日比で一時6%超高。
連日の大商いとなったほか、関連銘柄にも買いが入った。
東証1部騰落数は、値上がり515銘柄に対し、値下がりが1322銘柄、変わらずが131銘柄だった。
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<短期金融市場>
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.030%になった。
週末要因で前日に比べてやや強含んだ。
ユーロ円3カ月金利先物は小動き。
日銀が実施した国庫短期証券(TB)買い入れ結果は無難な内容。
今週2回目の買い入れとなったことで、応札需要が限られた。
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<円債市場>
国債先物中心限月9月限は前日比2銭安の153円18銭と小幅続落して引けた。
前日、黒田日銀総裁がヘリコプターマネー政策導入の可能性を否定した発言が報じられ過剰な追加緩和期待が後退し、朝方は売りが先行した。
円高・株安となったことで買い戻しが入り、プラス圏に浮上する場面もあったが、流動性供給入札が弱めの結果となったことを受けて再び軟化した。
現物市場は先物安に追随して長期ゾーンが軟調。
10年最長期国債利回り(長期金利)は同1bp高いマイナス0.225%に上昇した。
一方、前日までスティープ化した影響で利回りが上昇した超長期ゾーンには押し目買いも観測された。
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