純損益245億円の赤字=円高で為替差損―任天堂4~6月期
任天堂が27日発表した2016年4〜6月期連結決算は、円高に伴う期末の外貨建て資産の評価損など350億円の為替差損を営業外費用に計上したことが響き、純損益が245億3400万円の赤字(前年同期82億8400万円の黒字)に転落した。
売上高は、全体の7割以上を占める海外売り上げが円高の影響で目減りしたことや、家庭用ゲーム機「WiiU(ウィーユー)」の販売不振などで前年同期比31.3%減の619億円と大幅に減少。
本業の状況を示す営業損益は51億3400万円の赤字となった。
同社が開発に参加したスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」は、22日から日本での配信が始まったが、「業績に与える影響は限定的」と説明。
また今月末に発売予定だった関連機器の「ポケモンGOプラス」は9月に発売を延期したが、影響は軽微とみて17年3月期の業績見通しは修正しなかった。