あの企業も上位に 「合コンしたくない企業」は世相を映す
今夏は彼女がいなくて寂しい。
そんなサラリーマンは注目だ。
実は、夏の終わりから秋のシーズンは、合コン需要が高まる季節。
カップルイベントが目白押しの年末を見据え、相手をゲットしておきたいのだという。
合コン受けのいい企業は、就職ランキングと同じでその時代の勢いの指標となる。
今回は求人情報サイト「キャリコネ」の「合コンしたくない企業ランキング」(2015、16年の各調査=別表)を見ることで、世相をチェックしたい。
「『会社名』は女性が求める安定度、年収、華やかさなどが予想できますから、大事な指標となります。
東電だって、原発事故が起きるまで圏外でしたし、フジテレビは視聴率がいい時代はもっと人気だったはず。
合コンランキングを見ると、その時々の会社の勢いが測れるともいえますね」(日本合コン協会会長の絵音氏)
“ブラック企業”が取り沙汰された15年には、ワタミグループは2社がランクイン。
一方、16年は不正会計で問題になった東芝や“クーデター”のあったセブン−イレブン・ジャパン(12位)、燃料データ不正の三菱自動車工業(18位)、日本マクドナルド(25位)は前回調査より、大きくランクアップ(つまり嫌われている)している。
「人気ランキングトップ10にも入るサイバーエージェントや電通は“期待値”が高いため、よっぽど面白くない限り、評価が厳しくなる。
だから、『合コンしたくない企業』にも入るんです」
自衛隊は15年調査には、ワースト200にも入らなかったが、16年は39位になった。
「『J婚』が14年に流行語にノミネートされた通り、筋肉があって男らしく、公務員で彼らと出会えるパーティーなどには婚活女性が殺到していました。
しかし、実際会ってみると女性のエスコートに慣れてなかったり、戦争に行くかも知れないリスクもあり、下落してしまった。
IT業界も安泰の時代ではありません。
グーグルや楽天などの大手以外は慎重にみられます。
逆に最近だと、『ポケモンGO』で注目されている任天堂の人気が高まりそうです。
それくらい、女性が合コンをしたいと思う動機は結構単純と言えるかもしれませんね」
自分の会社が入っていたら、話術を磨いて挽回するしかない。