ポケモンGOに集団訴訟 ユーザーの不法侵入で
世界的に人気のゲームアプリ「ポケモンGO」をめぐり、米国の男性がアプリを共同開発したナイアンティック、任天堂、株式会社ポケモンを相手取り集団訴訟を起こした。
ポケモン(ポケット・モンスター)を捕まえようとするユーザーが個人の敷地に不法侵入するのを防ぐための対応を事前に取らなかったことが、訴えの理由だという。
訴状は、「土地建物の所有者の許可を得ずに、非現実のポケモンを現実世界にばらまくことで起きる、予想可能な結果に対する目に余る無配慮」があったと主張している。
米東部ニュージャージー州に住むこの男性は、ポケモンGOが先月6日にリリースされて以来、家の前に見知らぬ人が集まるようになり、少なくとも5人が玄関の呼び鈴をならしたとしている。
安全懸念や配慮求める声
ポケモンGOでは、現実の場所に設定された「ポケストップ」で、スマートフォンのカメラが表示する画像に重ね合わせて表示されたポケモンのキャラクターを捕まえて遊ぶ。
また、「ジム」と呼ばれる場所ではポケモンを戦わせ訓練する。
ほかの多くのスマホゲームと違い、モンスターを捕まえるために外を歩き回ることが条件のため、安全に懸念が生じたり配慮が必要な場所で、ポケモンGOをしないよう要請する例が相次いでいる。
広島の平和記念公園など一部の場所は、開発者に対しアプリから除外するよう求めている。
米ワシントンにある、ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺を慰霊するホロコースト記念館はポケモンGOをしないよう来館者に求め。
また、多くのユダヤ人が虐殺されたポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡ではポケモンGOの利用を禁止している。
(英語記事Pokemon Go makers face trespassing lawsuit)