「ポケモントレーナーが家に入ってくる!」――米男性、「Pokemon GO」開発元を訴える
[AP通信]
米ニュージャージー州の男性が自宅の敷地から「Pokemon GO」のプレイヤーを追い出すべく、連邦裁判所に訴えを起こしている。
ポケストップには多くのユーザーが訪れる
7月29日にカリフォルニア州連邦地裁に提出された訴状によると、ニュージャージー州ウェストオレンジ在住のジェフリー・マーダー氏の自宅の周りには、Pokemon GOが7月にリリースされてからというもの、見知らぬ人たちがうろつくようになったという。
また少なくとも5人が玄関のドアをノックし、ポケモンを捕まえるために裏庭に入りたいと言ってきたという。
この訴訟は、Pokemon GOを開発した米Nianticと任天堂とポケモン(企画会社)を相手取ったもの。
私有地にポケストップやジムを設置された全ての米国民を代表する集団訴訟としての認定を目指している。
原告の男性は訴状において、被告側企業は「土地所有者の許可を得ずにバーチャルなポケモンを現実世界に出現させ、それによって起きる予測可能な結果を著しく軽視している」と主張している。
被告側企業の広報担当者に訴訟に関するコメントを求めたが、すぐには返答を得られなかった。
ポケモンの消費者マーケティングディレクター、J.C.スミス氏は先週、AP通信に対し、プレイヤーの楽しみを損なわず、なおかつ現実世界にも配慮したゲームとすべく、目下この拡張現実(AR)ゲームをアップデート中だと話している。
Pokemon GOは位置情報を利用するゲーム。
ポケストップに指定された場所にプレイヤーが実際に足を運ぶと、さまざまな報酬アイテムを入手できるようになっている。
広島平和記念公園やワシントンD.C.のアーリントン国立墓地など、既に一部の場所はPokemon GOからの除外を運営側に要請している。
Nianticは除外申請用のフォームをオンラインで提供しているが、申請してもPokemon GOから自動的に除外されるわけではない。
(日本語翻訳ITmedia ニュース)
(C) AP通信