日銀金融政策の完全理解は困難だが22日休場は「吉」

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既に御承知の通り、日米の金融政策会合の結果が公表されました。
まず、日銀が発表したのは、長短金利を政策運営上の目標とする新たな金融緩和の枠組みの導入ですが、非常に分かり難い内容でした。
ハッキリ言って、今回の日銀金融政策を理解した市場関係者は、極々一部しかいないと推察されます。

発表直後の21日(後場)は、“何だか訳がわからないが、目新しそうな金融政策だ”マイナス金利の深掘りが見送られたから銀行株にポジティブだ”という惰性の勢いで、円安・株高になったに過ぎません。
今回の新たな枠組みの金融政策は、これから時間を掛けて徐々に理解されてくるでしょう。
ただ、一方のFOMCは利上げ見送りとなったこともあり、円高に振れ始めています。

さて、22日(木)の東京株式市場は休場でしたが、どうやら“休場は「吉」”という流れになっています。
FOMCの発表を受け、米国市場のみならず、欧州やアジア市場も総じて株高となった流れが、円高進行のマイナス影響を吸収しそうな雰囲気です。
22日の日経平均株価先物は一時▲300円超安(21日の現物終値比)まで売られましたが、混乱が収束した23日(金)は21日終値並みの水準が期待でき、場合によっては、続伸となることもあるでしょう。
ただ、為替相場の行方など不安定要素も多いため、週末相場の23日は、様子見スタンスとなる可能性が強いと考えられます。

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