〔東京株式〕5日続伸も伸び悩み=持ち高調整の売り増加(15日)
日経平均株価は前日比111円96銭高の1万6497円85銭、東証株価指数(TOPIX)は5.94ポイント高の1317.10と、ともに5日続伸した。
米株高や円相場の軟化、大型経済対策への期待感を背景に買い優勢となった。
ただ、週末に伴う持ち高調整の売りが徐々に増え、伸び悩んだ。
出来高は25億1078万株。
5日ぶり反落。
アサヒインテック、アートスパークが値を下げ、ローツェは大幅安。
象印、ラオックスが買われた。
出来高5469万株。
堅調。
出来高71万3100株。
▽底堅さ変わらず
日経平均株価は一時200円超値上がりしたが、その後は上げ幅を縮めた。
4連騰後の3連休を控えた週末に伴い、利益確定売りが相場の頭を抑えた。
もっともマイナス圏には沈まず底堅く、市場関係者からは「相場の地合いは良好」(銀行系証券)と前向きな声が上がった。
米国株式市場では14日も、ダウ工業株30種平均の高値更新が続いた。
為替相場が一時1ドル=106円台に乗せるなど、外部環境面からの追い風は強い。
財政、金融が一体となった国内経済政策に対する期待感も残っており、堅調な相場展開に変わりはない。
15日は新規上場したLINE株や、任天堂株の売買が膨らんだ。
前日に2016年8月期純利益見通しの下方修正を発表したファーストリテ株は、「悪材料が出尽くした」(大手証券)とされ、株価が急上昇。
前向きな投資家心理を見て、「相場の腰は強い」(前出の銀行系証券)と市場関係者の鼻息も荒い。