<ポケモンGO>配信初日、世界各地で起動トラブル

米国などで爆発的人気のスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」の日本での配信が22日始まった。
大きな反響を呼ぶ一方、日本国内での配信とゲーム参加が集中したため、この日夕方から世界各地でゲームが起動できなくなるなどのトラブルも発生した。

ポケモンGOは、スマホの画面を見ながら街中を歩き、GPS(全地球測位システム)の位置情報を使って、ポケモンを捕まえるゲーム。
米グーグルから独立したゲーム開発会社ナイアンティックが、任天堂と同社の関連会社ポケモンと協力して開発。
欧米で今月上旬から配信が始まり、米国では1日の利用者数が過去最多の2100万人を記録。
日本でもアップルの無料アプリのダウンロード数ランキングでトップになった。
ツイッター社によると、22日午前0時〜午後6時までのポケモンGOのツイート(ツイッターへの投稿)は、合計で680万件に上る人気ぶりだ。
任天堂は、スマホを見なくても基本操作ができる付属端末を月内に発売する予定。

初日は、日本国内でアプリへのアクセスが集中し、配信が始まった午前から夕方にかけて公式サイトにアクセスが集中、つながりにくくなった。
13歳未満の利用者はゲーム開始に必要な登録ができなくなっている。
また、シャープ製のスマホで一時、「アプリがダウンロードできない」などの問い合わせが相次いだ。

ポケモンGO配信に合わせて新たな商戦も生まれた。
日本マクドナルドは国内2900店舗に、ゲームのアイテム(道具類)を得られる場所を設置し、売り上げ増を狙う。
一部インターネット接続サービス会社は顧客取り込みを目指し、ポケモンGOのデータ通信料を無料にすると発表した。

一方、安全面も課題だ。
警視庁や公共交通機関各社はビラを配布するなど対応に追われた。
JR東日本は駅構内にポスターで「歩きスマホ」に注意を喚起すると同時に、ポケモン社に対し、乗客の安全と移動に支障をきたさないよう配慮を要請した。

キャラクターの出現に神経をとがらせる動きも出始めた。
出雲大社(島根県出雲市)は、社有地周辺での遊びを禁じる告知をホームページに掲載。
高崎経済大(群馬県高崎市)では、「歩きスマホ」で衝突事故があり、注意を促すメールを学生宛てに一斉送信した。

You may also like...