任天堂、経常利益を下方修正 円高で収益目減り

任天堂は26日、2017年3月期の経常利益予想を期初発表の450億円から100億円(前期比65・3%減)に下方修正した。
スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」のヒットが利益面で貢献するが、円高による大幅な収益の目減りを補うまでには至らないとして、見通しを増益から減益に一転させた。
為替が期初の想定より円高に推移すると見て、売上高予想を5千億円から4700億円(前期比6・8%減)に引き下げた。
前提レートは期初の1ドル=110円から100円に、1ユーロ=125円から115円に変更。
外貨建て資産の評価替えによる為替差損が利益を押し下げる見込み。
一方、純利益予想は、米大リーグ・シアトルマリナーズ運営会社の株式の一部売却益627億円を計上する影響で、期初の350億円から500億円(同3・0倍)に上方修正した。
150円としていた年配当予想も210円に引き上げる。
16年9月中間連結決算は、売上高が1368億円(前年同期比33・0%減)、経常損益は308億円の赤字(前年同期は164億円の黒字)、純利益は382億円(前年同期比3・3倍)だった。
来年3月に新型ゲーム機「NintendoSwitch(ニンテンドースイッチ)」を発売する影響で、既存のゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」の販売が落ち込んだ。
利益面では円高で為替差損399億円を計上したことが響いた。
大阪市内で会見した君島達己社長は、スイッチは3月中に200万台の出荷を計画していることを明かし、「今までの遊びの体験が変わる。
きっとみなさんにも受け入れられる思う」と自信を示した。

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