『モンスターハンターダブルクロス』メディア体験会リポート! 新スタイルと新モンスターはどんな感じ?
文・取材:編集部 ででお、文・取材:ライター ぽんきち、文・取材:ライター ゴジラ太田、撮影:カメラマン 堀内剛
●ひと足先に体験版をプレイ!
2016年11月1日、カプコン東京支店にて、ハンティングアクション最新作『モンスターハンターダブルクロス』(以下、『MHXX(ダブルクロス)』)のメディア体験会が行われた。
ひと足先に体験版をプレイできたので、さっそくリポートしていく。
『MHXX(ダブルクロス)』は、2017年3月18日に発売予定のハンティングアクション最新作。
前作『モンスターハンタークロス』(以下、『MHX(クロス)』)のセーブデータがほぼ引き継げる本作は、2016年11月12日より全国4地区で体験ツアーの開催が予定されているのだ。
実施概要は以下の通り。
会場では、『MHXX(ダブルクロス)』体験のほか、『モンスターハンター ストーリーズ』の試遊レクチャーや対戦コーナーなども用意されている。
詳細は公式サイトで確認してほしい。
2016年11月12日(土)10:00〜16:30
福岡
会場での整理券制
イオンモール福岡 ウエストコート
福岡県糟屋郡粕屋町大字酒殿字老ノ木192-1
整理券配布:当日朝9時より、メインプラザ入口にて配布予定※整理券配布は先着順となります。
2016年11月20日(日)10:00〜16:30
名古屋
会場での整理券制
イオンモール常滑 イーストコート
愛知県常滑市りんくう町2丁目20番3
整理券配布:当日朝9時より、常滑のれん街入口にて配布予定※整理券配布は先着順となります。
2016年11月26日(土)・27日(日)10:00〜19:00
東京
モンハン部での完全応募制
東京都新宿区某所※当選者の方のみに通知されます。
2016年12月3日(土)・4日(日)10:00〜19:00
大阪
モンハン部での完全応募制
大阪市中央区某所※当選者の方のみに通知されます。
※東京と大阪の応募受付は終了しました。
なお、今回のメディア体験会で触れたバージョンは、秋の体験ツアーと同じもののようだ。
全14武器種のハンター加え、ニャンター(サポート傾向は『MHX(クロス)』に存在していた6種類)が選択可能。
ハンターを選んだ場合、狩技は『MHX(クロス)』にもあった4種類+ブレイヴスタイルも体験できる。
クエストは、初級・中級・上級の3種類のクエストが用意されている。
初級はシリーズおなじみのイャンクック狩猟で、フィールドは原生林。
新アクションを試すのにうってつけのクエストだ。
中級は雪山で復活モンスター・ベリオロス狩猟。
ベリオロスは『モンスターハンター3(トライ)G』以来の復活となるうえ、雪山との組み合わせはシリーズ初なので、誰でも新鮮な気持ちで狩りに挑めそうだ。
そして上級は、新フィールド・遺群嶺にて天彗龍・バルファルクに挑む。
すべてが新しいため、体験会ではこのクエストが気になる方が多そうだが、難度は非常に高いので、挑む場合は覚悟を決めるべし!
●いかに攻め続けるかが最重要課題となる新狩猟スタイル、“ブレイヴスタイル”
ここからは、担当者が実際にプレイした感触をお届けしていこう。
『MHXX(ダブルクロス)』では、“ブレイヴスタイル”、“レンキンスタイル”という2種類の新狩猟スタイルが追加されている。
今回の体験会で触れることができたのは、前者のブレイヴスタイルだが、まずはどのような性質を持つスタイルなのかを簡単にまとめてみた。
ほかのスタイルとの最大の違いは、“納刀継続”が行える点。
これは武器を納刀(しまう)する際にYボタンを長押しすると武器を構えた状態になる、ブレイヴスタイル固有の特殊なアクション。
納刀継続中はモンスターの攻撃を受けると“イナシ”が発動して攻撃を受け流すことができるほか、攻撃ボタンを押すことで各武器種固有の“納刀キャンセル攻撃”が発動する。
とても万能そうに思えるが、納刀継続中は体力とスタミナが減少し続けてしまう点に注意。
また、“ブレイヴゲージ”が存在し、通常攻撃や上記のイナシ、納刀キャンセル攻撃を行うことで蓄積し、最大まで溜まると“ブレイヴ状態”になります。
ブレイヴ状態中は各武器種固有の強力な攻撃がくり出せるほか、隙の小さいステップ回避が行えるようです(特定の武器種のみ)。
ブレイヴ状態中はゲージが時間経過で減少するが、攻撃を当て続けることで減少を抑えられるので、ブレイヴ状態中はいかに攻め続けるかが肝要となりそうですね。
といったところで、実際にブレイヴスタイルを触ってみた感想を。
当然と言えば当然なんですが、やはり納刀継続絡みのアクションがおもしろい!ほとんどの通常攻撃から納刀継続へ連係できるので、攻撃後の隙をフォローする用途でも使っていけるのがイイ感じ。
イナシ後は身をひるがえすように後退しつつ武器を納刀する動作になるのですが、そこからほぼ隙なく動けるため、近付いて反撃、あるいはさらに間合いを離して仕切り直し……といったように、さまざまな行動につなげられました。
納刀キャンセル攻撃は納刀継続中に攻撃が来なかったときに出すのがよさそう!ヒット時はブレイヴゲージが多く溜まるので、それ目的で出すのもいいかもしれないですね。
納刀継続中は体力&スタミナが減少する。
体力の減少速度は、毒を受けたときと同じか、少し早いくらいかな(あくまで体感です)。
また、イナシはダメージを完全に無効化するわけではなく、軽減するものなので、何でもいなせばいいというわけでもないですね。
過信しすぎると、攻撃を一発も食らっていないのに、気付いたら体力が残りわずか……なんてこともありそう。
そして、ブレイヴ状態になったときが、ブレイヴスタイルの真骨頂。
各武器種固有のアクションが使えるようになり、一気に大ダメージを狙っていける。
ゲージの減少はかなり緩やかなのに加え、攻撃を当てれば減少を抑えられるので、かなり長時間ブレイヴ状態でいられる(当て続けられれば、だが)。
もちろんブレイヴ状態中も納刀継続からのアクションは使えるため、まさに流れるような攻めも可能。
とはいえ、その辺はブシドースタイルと同じで、ある程度はモンスターの動きをわかっていないと、各アクションをスムーズに行うのは難しいかも。
逆に熟練ハンターが使った場合、これぞ“俺ツエースタイル”の決定版であるとも思えました。
あ、自分は無理そうですが……(苦笑)。
攻めに特化したスタイルなのはもちろんですが、イナシのおかげで防御面にも優れたスタイルだと感じました。
ガード行動のない武器種にとっては願ったりだし、ランスのように納刀行動が遅い武器種にとっても、納刀時に保険をかけられるのが素晴らしい。
ただ、当たり前ではありますが、武器構え状態時でないと納刀継続が出せない点には、若干慣れが必要な気がします。
イナシ成功後に再度納刀継続を出そうとして回復薬を飲んでしまうという事態が3回はあったので、今後開催される体験会に参加する人は、気を付けておいたほうがよいかなと。
熟練ハンターの方は大丈夫だと思いますが(ニッコリ)。
(Text by ぽんきち)
●ブレイヴスタイル選択時の、各武器種使用雑感
ブレイヴスタイルを選択した際、各武器種使用時に気になったポイントをまとめてみた。
……とはいえ、短いプレイ時間の中では全武器をフォローするのは難しく、触れていない武器もあるので、その辺はご容赦を。
(Text by ぽんきち、ゴジラ太田、ででお、北口徒歩2分)
■武器ワンポイントレビュー
大剣……溜め斬りが納刀継続後の連係でしか出せない。
そのため、非ブレイヴ状態では破壊力に欠ける。
ただし、ブレイヴ状態では短い溜め時間で強溜め斬りを出せるので破壊力はバツグン!縦斬り(武器出し攻撃)から納刀状態に繋げられるので、そこでいなすか、溜め攻撃に移行するかの連係がよさそうだった。
太刀……ブレイヴスタイルでの太刀は移動斬りがない模様。
気刃斬り→気刃大回転斬りにつながらないので、どうやって練気ゲージを溜めるか悩み、一度のプレイではゲージの色を白にするのが精一杯だった。
桜花気刃斬など、練気ゲージに関わる狩技がこれまで以上に重要になるかも?練気ゲージが赤のときにブレイヴ状態になったら、どのくらいの火力が出せるのか気になるところ。
あぁ、もう一度プレイしてみたい!
ハンマー……アッパー攻撃と溜め3の叩きつけが出せないので、溜め2と横振りの連係を細かく当てる立ち回りに。
ブレイヴ状態では溜め攻撃→溜め攻撃→溜め攻撃フィニッシュという大ダメージの連係ができた。
ただし、3発出し切るにはそれなりの時間が必要なので、モンスターの動きを止めるか、隙の大きい技に合わせるなどの工夫が必要かも?
ランス……納刀継続で、納刀時の隙を狙われたときのフォローが効いた。
ブレイヴ状態時は“盾払い”という専用技が出せるが、上段(中段)突きから互いに連係できるので、ステップを挟まなくても攻撃し続けられるのが使いやすいですね。
また、カウンター突きは盾払い後にのみ出せるため、ブレイヴ状態の維持がかなり重要になるかも!?
スラッシュアックス……納刀行動が遅い武器のため、納刀継続でその隙をフォローできるのがうれしい。
納刀継続中にRボタンを押すことで、変形斬りを納刀キャンセル攻撃として出せた。
ブレイヴ状態時は回避行動が隙の小さいステップ行動に変化するほか、属性解放フィニッシュが“属性解放二連フィニッシュ”になるので、ぜひとも狙っていきたいところ。
チャージアックス……剣モードの溜め2連撃が、納刀継続後の連係でしか出せない。
斧モードは縦斬り後に納刀継続へつながり、その後横斬りにも派生したのを確認。
納刀継続を挟んでいるためモンスターの攻撃をいなすことも多く、これをくり返して出しているだけで楽しい。
楽しいけど、強いかどうかは今回の試遊ではわからなかった。
操虫棍……なんと、通常時は跳躍不可!ただ、ブレイヴ状態ではいつものように跳躍できたので、とにかく最初はブレイヴゲージを溜めることに集中すべきかな、といった印象でした。
ブレイヴ状態では一部の攻撃アクションが猟虫を飛ばす動作を兼ねるのがおもしろい。
攻撃に集中しながらエキスの採取ができるので、「黄色がなかなか吸えない!」と時間をムダにすることがなくなる……といいなあ。
ライトボウガン……回避が重要になるガンナーは、ブレイヴスタイルとの相性がよさげ。
ブレイヴ状態で発射した後、サイドステップやバックステップしつつ3回までできるのが気持ちよかった!ステップでモンスターの攻撃を避けつつ攻撃できるのが便利ですね。
調子に乗り過ぎてスタミナ切れになっちゃいましたが。
弓……弓に限らないですが、基本的に武器を出した状態で立ち回ることが多いと、緊急時にすぐ納刀アクションを出せるから、ブレイヴスタイルとの相性がいいですね。
ガンナーの中でも、モンスターの近くにいることが多い弓は、イナシを成功させる機会が多く、すぐにブレイヴ状態になれるのも強みですね。
ブレイヴ状態では、剛射からの剛連射で脳汁ドバドバ出まくり!こりゃいいわ。
●DANGER!上級者向けクエスト:バルファルク討伐に挑んでみた!
初めてPVを見たときは、ついに『MH』界にも科学の力が!?と感じたモンスター(個人の感想です)バルファルク。
なぜそう感じたかというと、翼がさまざまな形状に変形するわ、翼からジェット噴射のようなものは出るわと、とにかく動きがすごい!正直、映像を見て「これは生き物なのか?」と思った人は多いはず!
実際に立ち回ってみると、想像以上のデカさ。
密着してみたところ、バルファルクの足もとしか見えなくなるほど。
そこでまずは、距離を離してバルファルクの動きを観察することに。
翼からは、炎弾のようなエネルギーを前方に向けて連射し、受けたら龍属性やられになってしまった。
このエネルギー(?)は自身の足もとに着弾させる場合もあるので、下に潜り込めば死角、というわけでもないようだ。
むしろ危険?発射前の翼の角度で前方か足元かを判別できそうな感じがするが……今回のプレイではハッキリと断言できません(ごめんなさい!)。
エネルギーの使用頻度はかなり高かったので、龍属性やられ対策にウチケシの実は必須レベル!今回の体験版ではポーチに入っていたけど、全部使い切っちゃいました(笑)。
ほかには、サソリのように尻尾を前方へ伸ばしてきて突き刺すような攻撃も仕掛けてきた。
予備動作の尻尾の動きが判別しにくく、慣れないうちはバルファルクの前方にいると危険かも。
また、距離が離れている標的の攻撃として、超低空飛行の突進も確認。
わかりやすく例えるならジェット機が超低空飛行で突っ込んでくるイメージ。
こちらも予備動作が判別できず食らいまくり!「突進直後から最高速が出てるんじゃないか?」と思うほど、あっという間に距離を縮められてしまいました。
体躯が大きいので横への範囲も広く、避けるのは至難の業かも。
素直にガードかジャンプ回避、もしくはブレイヴスタイルの納刀継続でいなすのがよさそうですな。
さらに、怒り状態のときは2連続で出してきたので、リオレイアの連続突進のような、怒り時での行動に変化があるのかもしれませんね。
そして、もっとも脅威を感じたのが、バルファルクが上空へ飛び上がり少し停滞した後、標的目掛けて急降下してきて地面に激突する攻撃。
着地後は周囲が大爆発に包まれるという、とにかく派手な攻撃。
このときの上空へ飛び立つ動きも、斜め45度くらいの角度でミサイルでも発射したのかと思わせる速さで上空まで吹っ飛んでいった。
この攻撃の直撃を受けたプレイヤーが、体力がほぼ満タンだったにも関わらず力尽きていたので、おそらくバルファルクの最大級の攻撃手段であることは間違いない。
また、そのプレイヤー(北口徒歩2分)が、納刀継続でいなせなかったと言っていたので、もしかしたらイナシ不可の攻撃という可能性も……?そして厄介なことに、バルファルクがエリア移動をする際も、この攻撃と同じような動きで上空へ吹っ飛んでいく。
そのため、「ヤバイのが来るぞー!」と、ビビッて待ち構えていたら、バルファルクが別のエリアに移動していた、という少しオマヌケな状況に(笑)。
全体を通して感じたことは、これまでのモンスターのような、「攻撃前のゆったりとした予備動作」が極めて少ないと感じたこと。
初めて目にしたモンスターのため、動きに慣れていなくてそう感じたところもあるかもしれないが、予備動作のクセを見切れるようになるには、時間がかかりそうでした。
そういった感じなので、ブレイヴスタイルの納刀継続を攻撃に織り交ぜつつ、といった感じが相性のいい立ち回りなのかも。
(Text by ゴジラ太田)
最後に、バルファルクが生息していた新フィールドの遺群嶺(いぐんれい)についても、わかる範囲で書いておきます。
今回の試遊ではバルファルクの討伐がメインだったため、フィールドの下半分ほどしか行かなかったが、エリアのひとつひとつは見通しがよく、段差は少な目な印象。
エリア移動の際に崖を上ることが多かったかな。
どのエリアも見晴らしがよく、遠くを眺めるだけでも飽きないので、体験会に来られる方は各エリアを巡ってみてほしい(そんな余裕ないかもしれませんが)。
ほかにも触っていない武器の感触を始め、気になることは山ほど残っているが、約40分の体験で確認できたのはここまで。
今後公開される情報をお楽しみに!
公式サイトでは、ブレイヴスタイルの紹介映像を2016年11月9日(水)より3日連続で公開!狩りの個性を広げる注目の新狩猟スタイルのアクションは必見だ!
モンスターハンターダブルクロス
メーカー:カプコン
対応機種:ニンテンドー3DS
発売日:2017年03月18日
価格:5800円 [税抜]/6264円 [税込(8%)]
ジャンル:アクション