空間を活かせそうなPCサラウンド「Sound Blaster X KATANA」
サウンド関連の周辺機器は、順調に進化し続けており、ここ最近ではハイレゾがトレンドワードになった。
もうひとつゲーミングや映画視聴で重要視されているのが、5.1ch/7.1chサラウンド。
複数のスピーカーやウーファーを必要とするが、設置が難しい環境向けとしてバーチャルサラウンドも登場しており、ゲーム用を前提にした場合、音からも位置情報を掴めるため、購入を検討するときに重視している人もいるだろう。
今回チェックするクリエイティブの「Sound Blaster X KATANA」は、ディスプレー下に置けるバータイプのスピーカー+ウーファーだ。
横幅約60cmのバータイプスピーカーシステム
Sound Blaster X KATANAは、幅600×奥行き97×高さ60mmで、デットスペースになりがちなディスプレー下に設置することを前提としたデザインである。
マルチモニター環境下では2chスピーカーの設置が難しくなる環境もあり、そういった場合に重宝するといってもいいだろう。
またサブウーファーユニットは独立しており、こちらは130×333×299mm。
やや大きなユニットになるが、あまり設置場所はリスニングするにあたっては影響しないため、ディスプレー裏や机の下などをターゲットにするといいだろう。
スピーカーは、アップファイアリング方式採用の2.5インチ中低音ドライバー×2、1.3インチツイーター×2、5.25インチサブウーファー×1になり、いずれもDSPのコントロール下にある。
接続方法は豊富で、PCとUSB接続した場合は最大96kHz/24bitの再生に対応し、後日リリース予定の専用ソフトウェアで7.1chバーチャルサラウンドにも対応する。
このほか、AUX IN、OPTICAL IN、Bluetooth 4.2(プロファイル:A2DP、AVRCP、コーデック:AAC、SBC)、USBストレージ内音源(MP3、WMA、WAV、FLAC)の直接再生に対応する。
なお、OPTICAL INがあるため、PS4の接続先としても使用できるが、2.1chになる。
音は広がりがあり、ゲームや映画観賞向け
PC接続時は専用アプリケーションの「Sound Blaster Connect」をインストールしていない状態でもUSBオーディオデバイスとして認識される。
そのままでも広がりがあり、リスニング用として十分な性能を持っている。
出音はバランス重点な感じだが、Sound Blaster Connectで好みに応じて調整可能だ。
Sound Blaster Connectは、ライティングシステム(Aurora Reactive)へのアクセスだけでなく、「EQ」や「BlasterX Acoustic Engine」「Dolby Audio」といった音響などの設定も行なえる。
プリセットも多く用意されているので、ひと通りチェックしてみてから、BlasterX Acoustic Engineにある「Crystalzer」やDolby Audioを試してみるといいだろう。
Immersionで広がり具合も調整できると、柔軟な設定が可能だ。
スピーカーの置き場に困っているが音は譲れない人向け
たとえば狭い机に大型ディスプレーを設置していたり、マルチモニター環境下でスピーカーの置き場に困っている場合に、ちょうどいい周辺機器だ。
入力傾向も豊富で、PCだけでなく、ゲーム機も混在させられるほか、外付けストレージの音源も読み込めるので小便利である。
また夜間モードもあるため、ヘッドフォンが苦手な人にもちょうどいい製品だといえるだろう。
音質を気にしつつ、設置場所を解決したいのであれば、本製品をチェックしてみよう。
文● 織野至