任天堂、3DS好調だが営業利益38%減 純益は2・5倍
任天堂が31日発表した2016年4〜12月期連結決算は、営業利益が前年同期比38・1%減の263億円となった。
昨夏に配信されたスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の影響で携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」が好調だったが、インターネット経由でダウンロードするソフトの販売などが伸び悩んだ。
売上高は26・9%減の3111億円。
ポケモンGOのヒットで、同社のゲームソフト「ポケモン」への関心も高まり、3DSの販売が伸びた。
しかし、3月の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の発売を控え、据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」が落ち込んだ。
利益率の高いダウンロードソフトやゲーム連動型人形「アミーボ」が振るわず、営業減益。
円安による為替差益を計上したが、経常利益も11・2%減の491億円だった。
純利益は、米大リーグ・シアトルマリナーズ運営会社の株式売却が寄与し、2・5倍の1029億円となった。
大阪市内で記者会見した君島達己社長はスイッチについて「予約は大変多い。
場合によっては生産台数も増やしたい」と述べ、17年3月期中の出荷計画を従来の200万台から積み増す可能性も示した。