「ニンテンドースイッチ」レビュー:ゼルダは最高、今はそれだけだけど…

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Nintendo Switchの発表時、任天堂の君島社長は「最高のゲーム専用機にするために腐心している」と語りました。
そして、PlayStation 4やXbox Oneとは競合しない、リビングルームだけでなくアウトドアでも遊べるゲーム機になると。

なら、なぜローンチ時に8タイトルしか用意しなかったのでしょう? さらに、オリジナルタイトルは4タイトルだけ。
そのうち2つはパーティーゲームという有様です。
300ドル(日本価格は2万9980円)もするゲーム機で、これはいただけません。

ゼルダはたしかに最高なんですが、それだけでは300ドルを支払うのには十分ではありません。
Wii U版のゼルダの出来もSwitch版と同等ですし、さらにWii U版なら、プロセッサの処理負荷が高くなると画面がぎこちなくなるという問題を抱えていません。
ゼルダは美しい背景や画面上のオブジェクトをすべて読み込むため画面処理が重く、プロセッサをストップさせてしまうのです。

ゼルダは最新世代のゲーム機のために開発されたタイトルなのにNintendo Switchがその処理に苦慮するということは、Switchはすでにその性能を使い切ってしまっているのでしょうか? マリオカートやスカイリムは大丈夫なのかな?
しかし、それはただの懸念でしかありません。
PSPやPlayStation Vitaは美しいディスプレイやTVへのストリーム出力を実現し、素晴らしいゲーム群が登場しましたが、任天堂は30年以上の携帯ゲーム機の経験があります。
その素晴らしいファーストパーティゲームやバーチャルコンソール(Nintendo Switchには未対応)に、期待せずにはいられません。

問題なのは、コントローラーの「Joy-Con(ジョイコン)」です。
Nintendo Switchには左右のJoy-Conが同梱されていて、本体の両脇に装着することでVitaのような(でもずっと大きい)携帯ゲーム機として遊べます。
この状態では確かにきちんと動作したのですが、巨大なゲーム機を握りしめる様はなんだか滑稽でした。

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