ハイラルの平和は後回しで! 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をゆるーく楽しむ方法

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『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、ブレス オブ ザ ワイルド)が話題です。
ブレス オブ ザ ワイルドとは、Wii Uおよび任天堂の新ハードNintendo Switch用のソフトとして発売された「ゼルダの伝説」シリーズの最新作。

プレイヤーは勇者リンクとなり、舞台となるハイラル王国をおびやかす悪と戦うという内容のアクションRPGです。
今作は、最初から制限なくどこへでも行っていいという自由さから、序盤でラスボスの場所に向かうというスピードプレイをしている人がいることでも話題になっています。

そんなブレス オブ ザ ワイルドですが、中には自分とは無縁と思っている人もいるのではないでしょうか。

「面白いって聞くけど、難しそう」
「アクションゲームは苦手だし……」
「そんなのいいから早く『どうぶつの森』の新作がやりたい」
分かります。
分かります。
私も、まさにそう思っていました。

しかし、今作はアクションRPGでありながら、私のように普段ほとんどゲームをしない人や、アクションゲームが苦手な人でも楽しめる要素が満載なのです。
ストーリーをうまく進められなくても、敵を倒せなくても、めちゃくちゃ楽しい!
そんなライトゲーマーによる、ブレス オブ ザ ワイルドをゆるーく楽しむ方法をご紹介します。

●『どうぶつの森』みたいに楽しめる
任天堂は『どうぶつの森』というゲームも出しています。
どうぶつたちが住む村の住人になって、村の仲間とおしゃべりしたり、家の中を飾ったりしながらのんびり過ごすというもので、私も大好きなゲームです。

特に、村で魚や虫をとって図鑑を埋めていくのが何よりの楽しみなのですが、ブレス オブ ザ ワイルドでは、うんとリアルな空間でそれができるのです。

ブレス オブ ザ ワイルドでは、フィールド上に出てくるほぼ全ての生き物をとることができます。
虫や魚、植物はもちろん、シカやイノシシ、鳥にクマまで出てきます。

場所や時間、天候によって出現する生き物が変わる、しゃがんでゆっくりと近づかないと逃げられてしまうなど、どうぶつの森との共通点も多く、これだけでかなり楽しめます。

どうぶつの森同様に図鑑もありますが、対象物を写真におさめることが図鑑登録の条件というのは個人的には厳しい仕様で、ちょっとつらいです。

また、どうぶつの森ではのんびりと釣り竿をたらして魚をとりますが、ブレス オブ ザ ワイルドでは、川に爆弾を投げ込んで気絶した魚を手づかみでとります。
なんて野性的なんだ。

捕獲した生き物は、料理に使うことができます。
これまでのゼルダシリーズでは、草むらを切ると回復用のハートがぴょんと飛び出してきましたが、ブレス オブ ザ ワイルドではそのような理屈のないことは起こりません。
自分で作った料理を食べて回復します。

材料の組み合わせによってさまざまな料理ができるので、レシピ開発にいそしむのも楽しいです。
ずっと肉やキノコを焼いただけのものをモソモソ食べていた私のリンクですが、最近初めてスイーツを作りました。
「リンゴバター」という、リンゴをバターで炒めただけっぽいものでしたが、大満足です。

この「素材探し→狩り→料理」の流れが楽しすぎて、ハイラルの危機はそっちのけです。
でも、それをとがめる人はいません。
とことん自由。
それがブレス オブ ザ ワイルドです。

●暇になったら、ボコブリンの集落を眺めて過ごそう!
狩りと料理に飽きたら、ボコブリンの集落を見学に行きましょう。
ボコブリンとは、小さなオニのような敵キャラで、集落を作って生活しています。
あまり近づきすぎると気づかれて攻撃されるので、少し遠くから、できればちょっと高い所から見下ろすのがいいでしょう。

ボコブリンたちは、昼間は何やらキャッキャとはしゃいでいます。
みんなで狩ってきたらしい大きな肉を焼いていることも多いです。
そんなボコブリンたちの楽しげな様子を眺めるのが、勇者生活の大きな癒しとなります。

夜になると、ボコブリンたちは地面に横になって眠ります。
リンクは何日でも眠らずに走り回っている異常者なので、モンスターなのに普通に眠るボコブリンがすごくかわいく見えます。
望遠鏡を使って、かわいい寝顔を存分に堪能しましょう。

見学にも飽きたら、今度は物を投げ込んでみましょう。
ボコブリンたちは、頭上に「?」マークを出しながら寄ってきます。

「これなんだろうねー?」なんて声が聞こえてきそう。
キュンとします。
でもそれ、爆弾でごめんね!大勢集まった所で起爆させ、肉を横取りしてしまう所までが、ブレス オブ ザ ワイルドです。

●生々しい死にぞっとしよう!
これまでのゼルダシリーズに比べ、ブレス オブ ザ ワイルドは猛烈にゲームオーバーになります。
そして、死の描写が異常なまでにリアルです。

特に今までできなかった「崖に登る」というアクションがうれしくてたまらず、どこでも登りまくってしまうのですが、距離感が分からなかったり、がんばりゲージ(崖に登るために必要な力)がなくなってしまったりして、転落死の機会がぐっと増えました。

落ちる寸前にリンクがする「あっ」という仕草と、地面に到達したときのドサッという音があまりにも生々しくて、毎回背筋が凍ります。

斜面に落ちると、倒れたリンクの体がズサーッと滑っていく映像を見せられるので、「もうやめてくれー!!」という気分です。
再び復活したときに見る、ハイラルの景色の美しさときたらありません。
生命の喜びを感じます。

リンクが死ぬ度、画面に「GAMEOVER」と文字が出るのですが、その死因によって文字の色が変わるという謎の演出があります。
転落死や敵にやられた場合は赤、凍死は水色、感電死は黄色ですが、余計なお世話の一言ですね。

●自由すぎるハイラルで、とことん自由に遊ぼう
決められたルートで、決められた関門をこなし、次の場所へ進む――というのがRPGの常識だと思っていました。
しかし、ブレス オブ ザ ワイルドでは、ストーリーで指定された場所へ向かうのにも何通りものルートがあり、回避できる関門もあり、とにかく自由。
自分で考えて、自分の思う通りのやり方で攻略できるのが、最大の魅力です。

のんびりと自然を楽しみながら進むのも良し、崖を登りまくり、野原を駆け回るのも良し、図鑑を埋めるのも良し、裸のままで一気にラスボスを倒しに行くのも良しです。

私は最近、10分間軽くハイラルを散歩するだけ、なんていうさらにゆるゆるのプレイも楽しんでいます。
歩きながら、気ままに木の棒を拾ったり、虫をとったり、犬と仲良くなったりと、小学生みたいなリンクをやっています。

ストーリーがうまく進められなくても、敵を倒せなくても、楽しみ方は無限大!自分の好きなやり方で、ブレス オブ ザ ワイルドを楽しもう!
(おしり元気)

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