正念場のDeNA株価。安値更新となってしまうのか

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DeNAといえば、成長著しいベンチャー企業というイメージがありますが、決算数字で見ると、既にDeNAの成長は過去のものとなっています。
同社の過去5期分の売上高・営業利益の推移は下記の通りです(有価証券報告書より抜粋)。

2012年3月期売上高1,465億円、営業利益603億円
2013年3月期売上高2,025億円、営業利益768億円
2014年3月期売上高1,81,3億円、営業利益532億円
2015年3月期売上高1,42,4億円、営業利益248億円
2016年3月期売上高1,437億円、営業利益198億円
4、5年前は600~700億円あった営業利益は2016年3月期には約200億円にまで減少。
売上高こそ2012年3月期並みの水準を維持していますが、利益水準は以前のDeNAと比べると3分の1程度という状態となっています。

ガラケーのゲームコンテンツで成功したDeNAでしたが、その後はゲーム事業以外に全社の利益を牽引する成長事業を見出すことができず、売上高・利益ともに徐々に後退する状況となっています。

そこで、M&Aで参入したキュレーションプラットフォーム事業に大きな期待を寄せ、多額の投資を行って成長を追求しましたが、結局は同社の信頼失墜という高い勉強代を支払う結果となってしまいました。

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