<ポケモンGO>さあ日本に…京都の清水寺、姫路城は…
街中でキャラクターを探す任天堂のゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」。
既に配信されている海外では、熱中するあまり、トラブルも起きている。
文化施設や学校の担当者は「迷惑がかからないようにしてほしい」と気をもんでいる。
名所や旧跡が多い関西。
ひっきりなしに参拝者が訪れる京都・東山の清水寺は「対策を取りようがない。
しばらく様子をみたい」と話す。
世界遺産の姫路城(兵庫県姫路市)は坂道や急な階段が多い。
管理事務所担当者は「歩きながらゲームされると事故が起こりかねない」と警戒し、対策を検討中だ。
鑑賞しやすいように照明を落としている美術館では、作品に支障がないか心配する声もある。
大阪市立美術館(大阪市天王寺区)は今後、館内でポケモンGOをしている人を見つけた場合、積極的に注意するという。
担当者は「他の来館者とぶつかったり、作品に傷をつける可能性があって危険だ」と話す。
教育現場でも、警戒する動きが出てきた。
大阪府の摂津市教委は20日、終業式を迎えた市立の15小中学校で、児童生徒のスマートフォンなどの利用について注意を促す文書を保護者向けに配布。
文書では「ポケモンGO」と明記していないが、「海外では子どもたちが移動しながらスマートフォンアプリを操作し、交通事故などに遭うという事案が多く生起し、大きな問題となっている」と指摘し、安全面に配慮するよう呼び掛けている。
大阪府内の小中学校ではスマートフォンの校内持ち込みは原則禁止されているが、府教委の担当者は「夏休みで環境が変わるので、事故などを懸念している。
利用のルールをしっかり守って安全に過ごしてほしい」と話す。